雷から身を守るには

日本では毎年数人が雷によって命をおとしています。 交通事故と比較すればその数はごくわずかですが、雷に打たれる悲劇はできるだけ避けたいものです。では、雷が近づいたとき、私たちはどのようにして安全を確保すればよいのでしょうか。下記に「雷から自分の身を守るための知識」をご紹介します。ぜひ明日から雷害に合わないためにお役立てください。

危険な場所

平坦で広大な場所において自分より高いものが無い場所は危険です

平坦で広大な場所で自分よりも高いものが無い場所は危険です。雷は、一般的には高構造物(避雷針、鉄塔、煙突及び樹木等)に落ちやすい。これは電界が集中するためと考えられます。平坦で広大な場所に人がいる場合、自身が避雷針の役割をすることになります。例えば学校の校庭、畑、海上などが該当します。これらの場所では過去に落雷の被害を受けた方々がいます。学校の校庭では部活動中に生徒が、畑では農作業中の方が、海上ではサーフィンを楽しんでいた方が落雷を受けてケガをされています。

雷の音が聞こえたり、周囲が暗くなったりしたときには安全な場所へ避難してください。雷注意報がでているときには要注意です。

家の軒先での雨宿りは危険です

一般的には軒先で雨宿りをしがちですが、実はこれは危険な行為です。雷(雷電流)は物体の中より外側の方に多く流れる性質(表皮効果)があります。そのため、もし雨宿り先の家に落雷があった場合、軒先には大きな電流が流れます。電気を通しにくい壁材や柱を通るよりも、水分が多い人体のほうが通りやすいため、側撃を受けて雷電流が部分的に流れることが考えられます。雨宿りは軒先ではなく、建物の中がよいでしょう。おすすめは鉄筋コンクリートの建物内で、部屋の中央部又は、車の中です。

屋内でも、柱や家電の近くは危険です

雷(雷電流)は、落雷した建物の柱を伝って大地に流れます。そのため、たとえ屋内であっても柱の近くは危険です。また、雷電流はテレビや電話などの配線ケーブルに流れてくることもあるため、家電製品からも離れ、触らないようにしましょう。雷が鳴っているときには家電製品などに触れていることも危険です。雷が鳴っているときには電源線路、通信線路及び信号線路から侵入した雷サージによって家電機器内部と大地との間に異常電圧(高電圧)がかかることが考えられます。絶縁物だからと言って安心して触れていると感電することがあります。考えてみてくださいね、雷は空気の絶縁を破壊して放電していますから・・(過去に大ケガをされた方々がいます。)

なお、建物内部に雷サージが侵入してきてもSPDを設置していれば、雷サージを低い電圧に抑制し、機器及び人体を守ることができます。
SPDの詳細については次のリンクをご参照下さい。

<関連リンク>
弊社のSPD製品
SPDについて

大きな木の下での雨宿りは非常に危険です

周囲より背の高い樹木は雷が落ちやすい上、雷電流は木の幹の中心ではなく外側を流れます。そのため、木に落雷があると、木の幹近くにいる人にも雷電流が流れてしまいます。樹木からの落雷被害を避けるには、枝から2m以上離れましょう。側撃を受ける可能性があります。過去には木の下で雨宿りをしていた方が、側撃を受けて亡くなったことがありますのでご注意してください。

安全な場所

クルマの中

金属製車両である自動車の車内は安全です。ただし、閃光と大音響によって運転を誤る可能性があるため、運転中の場合は必ず停車し、雷が通りすぎるのを待つことが重要です。

電車の中

金属製車両である電車内も安全です。

鉄筋コンクリートの建築物の内部は安全と考えられますが、外壁や柱のそばは避け、なるべく建築物の中央部に居て、コンセントや電気製品のそばは避けましょう。

雷にまつわる、それマル(○)、これバツ(×)

  1. 金属を身につけていると落雷しやすい(×)
  2. 長靴やゴム合羽のような絶縁的で身体をおおっていると落雷しにくい(×)
  3. 近くに落雷があったとき、地面にひれ伏しているのは危険(○)
  4. 直接落雷を受けた人は必ず死亡する(×)
  5. 高い物の先端を45度に見上げる範囲は安全である(やや○)
  6. 高い建物に落雷するときは、建物の天辺に落ちる(×)
  7. 高い樹木の下は安全(×)

解説

  1. 金属が身体から上に出っ張っていない限り、無関係であることが実験的に認められています。
  2. 全く関係がないことが実験的に証明されています。
  3. 地面にひれ伏していると落雷は受け難くなりますが、落雷位置によっては手から足に雷電流が流れ、危険な場合もあります。
  4. 直接落雷をうけても 統計的に20%の人が命をとり止めています。
  5. 一般には安全といわれています。ただし、高さが30m以上あるような場合は、そうとはいえなくなります。
  6. 高い構造物等の先端に落雷しやすいですが、建物の側面に落雷することもあります。
  7. 木に近すぎるとかえって危険です。幹、枝や葉からも最低2m以上離れましょう。

雷対策WEB相談室