直撃雷に対する耐雷トランスの使い方(鉄道システムのような特殊な場合を除く)

落雷(直撃雷)による雷電流が接地へと放流されると、避雷針が接続されている接地極の大地電位が上昇して、異なる接地との間に電位差が発生します。

このとき、発生した接地間電位差によって絶縁破壊が起こった場合、接地間に雷電流が流れます(落雷(直撃雷)によって発生する電位差は非常に大きいため、耐雷トランスの耐電圧を破壊してしまうことがあります)。

この場合、「被保護機器→耐雷トランス→接地(給電点)」の雷電流経路が形成され、被保護機器が被害を受けてしまう可能性があります。

直撃雷の恐れが考えられる場合(鉄塔や高構造物を備えた建物など)、耐雷トランスの一次側にクラスI SPD(直撃雷用のSPD)を設置する対策が効果的です。

クラスI SPDを設置することで、電位差を耐雷トランスの耐電圧以下に制限することができるため、耐雷トランスの耐電圧破壊が起こらず、被保護機器に雷電流が流れることもありません。

機器にかかる電圧は耐雷トランスの効果によってSPDの制限電圧(SPDによって制限された電位差)の1/1000以下に抑えられるため機器の耐電圧破壊も起こりません。

雷対策WEB相談室