高電圧設備における絶縁劣化診断の必要性

高電圧設備には、例えば変圧器(トランス)や遮断器、ブッシングなどの電力設備、電動機(回転機)などの生産装置、あるいはそれらを接続する電力ケーブルなどが存在しますが、いずれも極めて重要な設備であり、事故があった際の影響は甚大なものになります。

充電部(回路部)や接地部は、絶縁体で各々電気的な絶縁を保っていますが、経年などによる絶縁体の劣化により絶縁抵抗が低下していき、最終的には絶縁破壊に至ります。
絶縁劣化を経て、地絡や火災などの事故に至ってしまいますが、状況によっては波及事故にまでつながりかねません。

部分放電による電力ケーブルの放電痕(焦げ跡)

部分放電による放電痕と微小な穴(写真は油入変圧器の絶縁紙)

絶縁体の性能の違い、水分や塩分、紫外線(日光)、雷などの自然環境の違い、小動物による被害の有無や粉塵の有無という外的要因の違い、様々な要素によって絶縁体の劣化の進行度合いが変わってくるため、一概に絶縁劣化の程度を推し量ることは困難です。
そのため、定期的に絶縁劣化の診断試験を行い、絶縁不良の傾向を早期に認識し、そして異常が見受けられた場合は予防保全措置を講じる必要があります。

では、どのようにして絶縁劣化の判断をすればいいでしょうか?
絶縁劣化は目に見えにくいものですが、どうやって前兆を掴めばよいでしょうか?
設備に停止や事故のリスクがあるのかないのか判定材料が乏しく、やきもきする感情を解消するにはどうすればよいでしょうか?

このような課題を解決できる手段として『部分放電測定』が存在します。

次のページで『部分放電測定』の詳細をご紹介しておりますのでご参照頂ければ幸いです。

関連リンク:部分放電測定について