接地部材
厳しい環境でも長寿命な接地極
サンフレックス線は「導電被覆線」を用いた完全密閉型(防水)構造の接地極です。
接地極(裸銅より線)は、水分が多い土壌の場合、徐々に腐食してしまう可能性が高いですが、サンフレックス線なら水分は金属部に接触せず、導体自体の劣化がほとんど無く長寿命です。
項目 | 従来の工法 | サンフレックス線工法 |
施工方法・原理 |
接地棒や銅板が一般的だが、状況により断線の恐れあり。 埋設地線は接触面積が少ないため、低い接地抵抗が得にくい。 |
接地極が密閉型構造のため、自然腐食による断線が無く長寿命。 サンアースを併用することで土壌の接触面積を増大させて抵抗値を低減可能。 |
取得接地抵抗 | 埋設地線工法では、高い大地抵抗率の土壌で低い接地抵抗値を得ることが困難。 | 接地抵抗を測定しながらの施工が可能で、抵抗値がすぐ分かり無駄が少ない(取得抵抗値は従来のサンアース帯状施工と同様)。 |
施工の難易性 | 接地棒や銅板では、土壌により施工が困難な場合がある。 | 接続、分岐にジェルボックスや熱収縮チューブを使用しているため、ごく簡単な施工で確実な防水構造が得られる。 |
サンフレックス線(38sq) | サンフレックス線(60sq) |
サンアース施工箇所を幅50cm、深さ75cm以上で設計施工長の溝を掘ります。
底部はできる限り平らにします。
掘削した土壌の中央に、サンフレックス線を敷設します。
立上げ部にIV線等を使用し、T型コネクタで敷設したサンフレックス線に接続します。
接続部や端末部は、ジェルボックスや熱収縮チューブにて防水処理します。
ただし、分岐部分の接続はジェルボックスで防水処理します。
サンアースの袋をナイフ等で切り、掘削溝全体に広がるよう袋を引きずりながら敷設します。
サンアース(25Kg)1袋で約5m施工できます。
敷設後、ほうき等でサンアース面を平らにします。
サンフレックス線が、サンアースからなるべく飛び出さないようにします。
施工箇所の溝全部を機械等で埋め戻し、地面を平らにします。